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 「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

 「草枕」の冒頭は、人の世のわずらわしさを表現したものらしい。私も気持ちに波がある。人の意見に流されるときもあるし、意地になってしまうときもある。

 「自己の本質はタマネギのようなもの」とは哲学の授業で聞いた言葉。タマネギは皮の総体で、人間も同じように本当の自分なんてものはなく、社会の中で様々な役割を演じ、その演じている役割の総体が自分ということらしい。

 「個人」というものはフワフワ漂って感じられるが、個人の存在や意思は必ずあるとも感じる。そういう目に見えないけれど変わらずにあるものを表現したいと思いながら描いています。

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